着床前診断で産み分け”移植編②”

先ずはこちらからご覧ください。→着床前診断で産み分け”移植編”

午後になり、やっとクリニックへ向かいました。この時まだひつこく泣いていました。

泣きながらバンコク市内を一人歩いて行きました。現地の人にどう思われようがどうでもよくなっていました。涙はどうしても止まりませんでした。

クリニックに着き、Pちゃんが3ABのことを説明してくれました。最後まで見届けたけど、細胞がどんどん黒くなってしまっていたこと。そうなってしまった卵をお腹に戻しても絶対に妊娠できないこと。悲しい思いをさせて申し訳ないと謝ってくれました。誠実に対応してくれるPちゃんを見て気持ちがスーッと落ち着きました。

Pちゃんのおかげで仕方なかったんだと自分の中で納得できました。

移植の時は、たくさん水分をとって尿を溜めておかないといけないので頑張ってたくさん水を飲みました。尿が溜まった状態だとエコーで子宮が鮮明に写り移植しやすいそうです。少しでも成功率を上げようとトイレを我慢できないくらいに出来るだけたくさんためました。

手術着に着替えて、移植の時は特に麻酔や点滴もないので、ベッドでドクターを待ちました。名前の確認などをして、しっかりと移植する卵が、私の受精卵で間違いないことをスタッフと私で何度も確認しました。

モニターに移植する2BBの卵が映りました。たまに、生命力の高い卵だと融解したらグレードが上がることがあります。奇跡が起こることを密かに期待していましたがグレードは上がっていませんでした。でも、Pちゃんが『とっても綺麗で元気な卵よ〜』と言ってくれて嬉しかったです。レポート写真を、キッチンに飾っていつも見ていたので、実際の卵が映し出されて感動。すごく愛しく思いました。

ドクターが入室してきて、私に融解が失敗したことを謝ってくださいました。ドクターのせいではないのに。いつもとても忙しく、世界中からたくさんの患者さんがいるのに、こんな私一人にも暖かい対応をしてくださりとても嬉しかったです。『でも大丈夫だから!』と。『子宮の一番いいところに卵を置くからね。きっと大丈夫!』と言ってくれました。その心遣いがとても嬉しかったです。気づけば、クリニックに着いてからはずっと笑顔が戻っていました。クリニックのスタッフみんな大好きです。

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そしてついに”移植の瞬間”

卵は明るいところはびっくりしてしまうらしく部屋の電気が消されました。そして培養士さんが、シャーレに入った卵を培養室から運んできます。

ドクターがそれをしっかりと受け取り、私は子宮が映し出されたモニターを見ていました。小さく光った小さな卵がスッと子宮に入ってきてドクターがお腹に戻してくれました。

ほんの一瞬の出来事でした。

この瞬間の感動は一生忘れないと思います。私と主人の受精卵が私の子宮に戻る貴重な姿を見れて胸がいっぱいになりました。

絶対にこの子を無事に産みたいと思いました。移植が終わった瞬間、ものすごい達成感でした。数年間、悩んだり、不安もたくさんで、考えなかった日がないくらいこの日のために頑張ってきました。ここまで色々ありましたが、無事に移植が終わり本当に本当にホッとしました。やりきったような気持ちですごく清々しかったです。諦めずにここまでやってきて本当によかった!全部悔いなくやりきった!言葉で言い表せないほどの、達成感でした。

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移植後の過ごし方

足を上げたり、お腹に力を入れたり、起き上がってはいけないのが、クリニックの方針でした。移植後の過ごし方については、日本でも考え方が病院によって全然違いますが、クリニックにいる間はその指示に従い、仰向けでできるだけ動かないように静止していました。

寝返りなどもしないように、本当にフリーズしていました。

そして、私が着床率を上げるためにやったことは、笑うこと!!私が調べた中で、確実に効果がありお手軽にできることでした。

笑うと着床率が上がるのです。研究結果で論文にも出ています。移植後に安静にしながら、面白いことを考えて一人でケラケラ笑って過ごしました。泣いたり笑ったり忙しいです。

ホテルに帰ってからは(一応、歩くことはよくないとされていたので、徒歩5分の距離をタクシーで帰りました)できるだけ歩かないようにして、トイレ以外はずっと寝ていました。歩く時もすり足で、動作もすごくゆーっくりと慎重に慎重に。そして事前に何回見ても笑える動画をストックしておいたので、それを見て爆笑していました。できるだけ楽しく、幸せな気持ちで過ごすように心がけました。

食事も、日本からインスタントで食べれる食品を持ってきてそれを食べました。日本に帰ったらゆっくり安静にはしていられないので、貴重な時間でした。

あとは、もう神のみぞ知る・・・。

クリニックの定める妊娠判定は、移植後のD10。ホルモン補充移植なので移植後も引き続き薬剤を飲み続けます。

判定が、陰性だった場合は、そこで服用を中止しますが、妊娠した後もかなり長期間薬を服用し続けないといけません。(それは日本の体外受精でも同じです)

そのため移植後も薬をたくさんもらい帰国しました。

そのあとは、いつもの日常に戻り、毎日着床したのかが気になり、移植直後から妊娠超初期症状について調べては一喜一憂する日々でした。

→次回は移植から判定結果・私が感じた移植後の体の変化について書いていきます。

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