着床前診断で産み分け”採卵編”〜渡航3日目〜採卵日

運命の採卵日。なかなか眠れない夜を明かしました。海外で産み分けすることを選ぶなんてよほど根性があるなんて思われますが、緊張で吐くくらい私は全然精神的にも強くありません。むしろ打たれ弱いし、優柔不断で小さなことさえ決断を先延ばしにしてしまう性格です。

小さなことで落ち込みやすくマイナス思考な人間です。

今思うと、よく最後まで突っ走ったなと自分の行動力に驚きます。その原動力になったのは、

絶対に絶対に、娘を生み育てる!!

そう自分の中で人生の目標を決めたからです。

やると決めたらもう絶対でした。いくら必要なのか計画を立てて節約もしましたし、できるだけ貯金をして、もし、一回の採卵で女の子の受精卵ができなかった場合、もう一回は挑戦する覚悟でしたし、2回の採卵分の費用も余裕をみて準備しました。

妊娠しやすい体作りもして来ました。規則正しい生活を心がけ、バランスの良い食事に気を使い、どれも自分の出来る範囲ではありましたが、この日のために、全部をかけるつもりでやってきました。

失敗するかもしれない恐怖は常にありましたが、もし、この夢を諦めたら私の人生、絶対悔いが残ると思ったから、前だけを見てすすみました。

そこまでして、馬鹿みたいと思われる方もいるでしょうし、私の考えに否定的な方もいるでしょう。でも、私は絶対に娘を抱くと決めた以上、現代で出来うる最大限の技術で、最大限の努力をして、少しでも夢に近づくように出来ることは全部やろうと決めたんです。

前置きが長くなりましたが、この採卵にかけた想いが強すぎて、当時のことを振り返ると、いろんな気持ちが蘇り熱くなってしまいました・・・。

そう!私はこの日のために一つドアを開けたのです。

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初めての体外受精、採卵の日のこと

前日の夜から、絶飲食でした。ホテルの朝食が食べれなくて後ろ髪を引かれながら、約束の時間にクリニックへ。主人も、採精のためみんなで一緒に。

少し緊張すると言いながらも、嫌な顔一つせず採精してくれました。私と同じ夢を持って協力してくれた主人には感謝です。無事に終わると私の番です。

すっぴんで全てのアクセサリーを外し、エコー検査をしました。

モニターに映った見覚えのあるぎゅうぎゅうの黒い丸を見て、排卵してなくてよかったと一安心しました。

手術着に着替えて、ヘアキャップを被りPちゃんと手術室へ。ここで主人には一度子供達とホテルに戻ってもらい、私が終わる頃にPちゃんが主人にLINEして呼んでくれることになっていました。

この日、私以外に3人の方が採卵する予定で、横になって寝ながら点滴をしながら待っている時に、採卵室から出て来られる姿を見ていました。みんないろんな事情があっていろんな国の方がここにいるんだな、と思ったのと、私の隣には白人の金髪の女性が寝ていたので、もし取り違えがあって生まれた子が金髪で生まれて来たらどうしようなんて、意味のない心配をしながら順番を待ちました。

そして、私の番になりストレッチャーで手術室に運ばれました。緊張している私に、Pちゃんがずっと手を握り、緊張を和らげるためにたわいもない話をカタコトで話してくれることに胸がいっぱいになりました。大丈夫よーとずっとそばについていてくれました。

私のわがままにPちゃんや医師が一生懸命になってくれることに感謝の気持ちでいっぱいでした。協力してくれる主人や、ついて来てくれた子供達、挑戦出来るこの環境に自分がいることに感謝でいっぱいになっていました。

そして、麻酔。全身麻酔です。Pちゃんに

『今カラ点滴ニ麻酔イレルヨー』と言われ、10まで数を数えてねと言われPちゃんと一緒に

『いち、にい、さん、しい・・・」

と、そこまでの記憶しかありません。

痛みや不快感や恐怖はありませんでした。目が覚めるとさっきと違う部屋にいました。頭がボーっとして終わったんだーと思うと、看護師さんが目を覚ました私に気付き、大丈夫デスカ?と声をかけてくれました。

◯時まで安静にしててと言われ、だいたい皆さんここでぐっすり寝て回復を待つのですが、何個採卵できたのか気になる私は、ここでもなかなか眠れず時間が経つのがすごく遅く思えて、いつまで寝てなきゃいけないんだよーと目が覚めてベットの上で悶絶していました。

すると、看護師の方がPちゃんを呼んでくれて、採卵数を教えてくれました。

『タクサン取レタヨー!全部で42個!!』

4、42個??!

取れすぎてびっくりしました。最初14個くらいかなと言われていたのに実際は42個!!

たくさん取れて嬉しい気持ちとそんなに取れて、質が悪かったり、空っぽだったらどうしようという不安な気持ちと入り混じっていると、普通は2時間くらい安静にしたら終わって帰れるのですが、私の場合数がたくさん取れすぎたので、体の負担を心配してくれたPちゃんが、追加でもう2時間くらい寝て安静にしていて、と言ってくれて別室に移動させてくれました。

そして、『子供チャンタチ、キテルヨー!』と。

主人と子供達が病室まで来てくれました。みんなの顔を見た瞬間の嬉しさは鮮明に覚えています。すごくホッとして、採卵を無事に終えた達成感で胸がいっぱいになりました。

昨日から絶食で、採卵でヘロヘロになった私に、Pちゃんがココアやジュースを運んでくれたり、軽食を持って来てくれてその優しさに感激・・・。

『ワタシ、カラダガシンパイデス』っと言ってくれて泣きそうになりました。

子供達も一度帰ってもらい、終えた安心感で私はここ数日の寝不足が一気に押し寄せたように2時間ぐっすり眠りました。

夕方の16時まで寝て、Pちゃんから移植の際に使う大量の薬剤受け取りました。本当に移植まで進めるのかなぁなんて思いながら説明を聞き、お会計。全部タイバーツで支払い、Pちゃんにまた移植の時にここに来るねと誓い、この数日お世話になったお礼にチップを渡しました。結果がわかったらLINEするねと言ってくれ、主人が迎えに来てくれたのでPちゃんと別れて家族でホテルに戻りました。

絶対に移植でまたここに来るんだ!と強く思いました。

もう、あとは結果を待つしかありません。

そして数が多すぎた私はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になってしまいました。お腹がカエルのようにパンパンに腫れ、ズーンと生理のような重さがありました。もし重症化したら大変ですが、たくさん取れた場合はほぼこの症状が出るのだそうです。

重症化を防ぐために、できるだけ水分をたくさん取るように気をつけました。

翌日、深夜便にて家族全員で無事に帰国。帰国したその日の朝に、携帯を開くとそこには

Pちゃんからのレポート結果が来ていました。

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体外受精の結果、採卵数のその後の結果レポートは?

朝帰国し、そのまま疲れてみんなで寝ようとしている時でした。ふと携帯を見るとPちゃんからの結果レポートが来ていました。

おそるおそる開けると・・・

採卵数:42個

成熟卵:29個

受精卵:25個

という結果でした。やっぱり42個のうち成熟卵は29個と未熟卵がたくさんあったようでした。小さな卵まで残さず採卵してくれた医師に感謝です。

たくさん取れると質が悪くなるというのは、この未熟卵にも栄養がいっていたわけで、栄養が分散してしまいます。だからたくさん取れると質が悪くなると言われています。

そのせいで、この卵達の質が心配ではありますが、ひとまず25個の受精卵ができたことに素直に喜びました。

29個の成熟卵のうち、25個が受精(クリニックでは、精子をパーコールした後に全て顕微授精させてくれます)しました。受精率が約86%となり、クリニックの培養士さんの技術力の高さを感じました。

その後、この25個の受精卵を5日間から6日間かけて胚盤胞まで育てていきます。

次のハードルは、このうち何個が胚盤胞まで育ってくれるかが鍵となります。

一般的に5日目の胚盤胞の方が質が良いとされていて、妊娠率も6日目の胚盤胞と比べると5日目の方が妊娠率は上がります。

次は、胚盤胞になった結果の数や胚盤胞の到達率・着床前診断(CGH検査)の結果について書いていきたいと思います。

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